杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
まず、外にいる猫に食事をあげるのはやめましょう。その食事を狙って他の猫が寄ってくることもあるでしょうし、もし食事をあげなければ他のところで適切に家に迎えてもらえるかもしれません。食事を与えるということはその猫の一生に責任を持てる場合しかするべきではないと思います。
その上で、家に入れる場合は
・先住猫との相性
・伝染性の疾患の有無(これは猫の場合きちんと確認するのは苦労します)
・生活環境の整備(最低でもトイレと寝床、水飲み場を猫の数+1つ用意して上げる必要があります)
・生涯にかかる費用
を考えておかなければならないでしょう。
相性は仕方がないとして、伝染病の問題は重要です。猫のエイズや白血病は猫同士の接触で感染し、何年も発症せずにキャリアとして病気を保つ場合があります。先住猫あるいは新しい猫のどちらも病気を持っていない、あるいはどちらも病気を持って入れば感染の心配はいりませんが、そうではない場合は互いにうつし合う可能性が高いです。この病気は治すことができませんから、感染しないようにするのが一番なのです。
また、感染している場合に発症するかどうかは「ストレスの強さ」によると言われています。猫にとって一番のストレスは「生活環境に他の猫がいること」です。そういう意味でも、まず最初に先住猫のウイルス検査(白血病もエイズも猫ではウイルスによる疾患です)を済ませておいてはどうでしょう。その際に、獣医師にもう一匹猫を導入することについての意見を求めてもいいでしょう。
費用に関しては、通常の生活に必要な費用(食事やトイレ用品、ワクチン接種等)についてはすでに先住猫でおわかりでしょう。避妊手術は病院によって差があると思いますが2〜5万円程度、目の治療は目の状況によって大きく違うと思います(目薬だけで治る場合と手術が必要な場合とで差があるのはお分かりいただけると思います)。
何れにせよ文脈から想像する限りは、家に入れるためには先住猫にも人間にも(そして外の猫にも)それなりの苦労を必要とすることになると思います。その覚悟がなければみんな不幸になってしまうので、よくお考えの上決める必要があると思います。
2018/03/30 19:19 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
はじめまして。ご回答ありがとうございます。
可哀想だという気持ちばかり先行し、食事をあげてしまいました。とても無責任だつたと痛感いたしました。家に迎え入れてあげたいのですが、先住猫の件、そして病気の件が気になり、決め兼ねていました。また、夜どこかに眠りに行くため、他に居場所が有るのかもと、捕まえていいのかも悩んでいました。回答いただきましたとおり、一度病院でも相談してみたいと思います。
先住猫も迷い猫も辛くないような道をしっかり考えたいと思います。
ありがとうございました。
2018/03/30 21:58
多頭飼育
はじめまして。よろしくお願いします。
ここ数カ月程、庭先に猫が来ます。そんなには小さくはないですが産まれて一年経ってはいないようです。空腹と寒さに震えダンボールとご飯を提供していますが、先住猫が興奮してしまいます。状況を見ながら、飼おうか悩んでもいます。しっぽは根本を残す程度で、その際の喧嘩か何かで片目はもう失明しているようです。多分雌かと思います。以前よりは慣れましたが、まだ逃げるので触ることはできません。同じように野良猫だった臆病で気性の荒い先住猫がいるため、飼う事になったら、気をつける事、また避妊や片目の治療等、必要な処置や予算等、参考にお聞きできればと思い、今回投稿いたしました。よろしくお願い致します。