栗尾雄三 先生からの回答
獣医師の栗尾と申します。
経過が長いことや年齢的なことを考えると腫瘍性疾患が一番疑わしいような気がします。
例えば血液系の腫瘍であれば、発見が非常に困難なことがあります。あくまで例えの話ではありますが、骨髄の問題などが気にはなります。白血球も減少しているということなので可能性は考えないといけません。
(人間でも若くして白血病になったりしている方がいらっしゃるのはご存知かと思います。)
FIPにしては経過が長すぎる(FIPはほとんどが寿命数か月と短命です)。あとは年齢も中途半端です(1歳前後で発症することがほとんどです)。あとはドライタイプの場合は肉芽腫病変が超音波検査で発見できないといけませんが、それがなければ否定するしかありません。血液検査でPCR検査をしてみるのもひとつの手かとは思います。100%の結果とはなりませんが。
血液塗抹検査をしっかり行うこと、必要に応じて骨髄検査をしてみること、その必要性があるように感じます。
(例えばですが、LGLと呼ばれる特殊なリンパ腫という病気であれば流れとしては合ってくるかと思います。)
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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2021/06/17 12:08 参考になった! 0
投稿者 シル君の猫男爵 さん からの返答
栗尾医師、ご回答ありがとうございます。
大変参考になる内容です。感謝申し上げます。
明日、大学病院で検査予約しておりますので、栗尾先生のお見立てを認識しつつ、挑みたいと思います。
血液検査によるPCRは済ませており、全て陰性でした。あとは仰る様に、超音波検査での肉芽腫腫瘍の確認を行いたいと思います。
骨髄検査については、必要性を感じつつも麻酔による影響が大きくあると思いますので、シルバーの体力を見ながら大学病院医師と相談しつつ、で判断予定です。
がしかし、LGLというリンパ腫については初めて耳にしました。こちらに相談して良かった、とつくづく感じている次第です。ありがとうございます。
このタイミングでご回答を頂けたからこそ、明日に血液塗抹検査の依頼が可能となりました。
改めてお礼申し上げます。
明日以降、こちらに記載予定です。栗本先生がもし、お時間許せばご確認いだだけたらと思います。
シルバーの様子については、セファランチンの効果かは不明ですが、若干僅かではありますが、(貧血解消による?)体力が戻っている気がします。(1日2回、投薬開始3日目の現在)
重複しますが、血液塗抹検査については必ず行うことにします。ありがとうございます‼︎
2021/06/17 12:37
再び 栗尾雄三 先生 からの回答
獣医師の栗尾と申します。
腫瘍の可能性は十分にあるかと思います。
リンパ腫であれば年齢的にも合ってきます。
(一般的にガンは高齢で発症しますが、リンパ腫は若くてもなりえます。)
参考までに下記のサイトがありました。「猫のリンパ腫」というまとめは非常によくまとまっています。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwio3sbqnZ7xAhWULqYKHVv9CdUQFjAJegQICRAE&url=http%3A%2F%2Fhalleluya-vet.com%2Fpdf%2Frinpa.pdf&usg=AOvVaw1eFUBcn2DlU-brJkCtbpz8
血液塗抹はかなりじっくりと確認する必要がありそうです。
それなりに専門的な目がないと見逃してしまうかもしれません。
もちろん腫瘍ではないかもしれませんが、基本的な腎臓病や糖尿病、心臓病などは否定されていることとは思います。
経過が気になるところです。
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2021/06/17 17:33
投稿者 シル君の猫男爵 さん からの返答
栗尾先生、ありがとうございます。
超音波検査の結果、腹水と胸水が確認され、他臓器にも炎症が見受けられ、腹水検査の結果待ちではありますが、恐らくFIPウェットタイプだろう、との診察でした。
血液検査(塗抹検査)による白血病ウィルスは発見されませんでした。
出来る限りのことを行い、QOLを高めてあげて寄り添って行こうと家族で決めました。
この年齢で発症するに至った高ストレスについては、猛省しても足りません。
ストレスの極力ない環境を、飼い主さん達には築いていだだきたい、と思います。
栗尾医師、ありがとうございました。
2021/06/19 11:29
再び 栗尾雄三 先生 からの回答
連絡ありがとうございます。
腹水のPCR検査で陽性反応が出ればFIPで確定診断となります。
(ほかに血漿蛋白濃度が高いこと、腹水が黄色いことが診断の補助となってきます。)
ただ、年齢的には陰性となる可能性も十分考えておく必要はあるかと思います。
その際に他に何かないかは検討しておいた方がよさそうです。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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2021/06/19 18:27
極度の貧血状態
時期:徐々に体重減少。年末あたりから~現在にかけて、体重減少。
症状:体重減少、食事少ない。ここ2週間最近は極度の貧血、炎症(発熱)
通院中で、感染症に関する血液検査は全て陰性。
処方薬はオンシオール(炎症僅かに改善済み)、ディアバスター(下痢が改善済み)、ビブラマイシン、セファランチン(白血球数減少と赤血球減少の為)。
ただいま4歳と7ヶ月の去勢済み男の子です。
週末に超音波検査を予定していますが、かかりつけ獣医師はFIPのドライが濃厚かも、と言われます。
下痢は止まっていますが、感染症陰性で考えられる病気、または、現時点で有効だと思われる処置があればぜひ教えてください。
市販サプリメントなど、試せるものは試したいと思います。