井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|124ページ目
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申し訳ないですが、薬の名称が判らないので合うか合わないかに関してはコメントいたしません。
まず大事なことは、なぜ脱水をしていたかです。
猫は夏だからと言って脱水することは通常の生活の中では考えにくいです。
腎不全や甲状腺の亢進による尿崩状態なのか、何かの疾病で飲水量が低下しているかの何れかが考えられます。
原因が何にせよこれらの病態が進行すると食欲不振や嘔吐が起こります。
血液検査を行い、今その猫が何に苦しんでいるのかを診断することが重要です。
薬の副作用と決めて自分を責めずに、すぐに動物病院で腎機能や甲状腺ホルモンなどの検査を受けましょう。
もちろんワクチンを受けていらっしゃいますので一過性のワクチンの副反応かもしれませんがこれは推測にすぎません。
お大事にしてください。2016/09/08 23:49 -
免疫が介在する皮膚病であることは否定できません。
しかし、消去法的にまずは表在性の可能性皮膚炎や真菌症を疑った方が良いかもしれません。
真菌の培養検査を受けて陽性ならばイトラオナゾールなどの抗真菌剤で治療を開始。
陰性ならばセフェム系の抗生物質の内服を3週間以上続けてみるのが当院での一般的な治療になります。
ただし、皮膚病の診断には非常に時間がかかります。根気よく取り組みましょう。
お大事にしてください。2016/09/05 11:32 -
頚部に細胞診で癌が見つかり、CTで早期発見でまだ転移も浸潤もしていない事が判明したわけですね。
元気が良いから他の方法がないかどうか、とのご質問ですが、たとえば抗がん剤を考えていらっしゃるのでしょうか。
元気があり、転移をしないうちは治療を控えて様子を見たいということであれば、どのくらい考える時間があるのか主治医の先生に質問されると良いでしょう。
出来るだけ手術をしない方向で治療を希望するのであればもう一度組織検査等を行いさらに詳しい病理医の意見を聞くと良いと思います。
抗がん剤が適用になるかは、診察をした獣医師にしか判断できませんので、その先生にご相談いただくか、セカンドオピニオンを受けなければ満足な回答は得られないと思います。2016/09/04 12:19 -
猫ではよくあることですが、家や飼い主から離れたことによる分離不安からくる皮膚病だと思われます。
つまり、分離不安症による自舐性皮膚炎と推定されます。
治療法は色々ございますが、二次感染による皮膚炎を抗生物質で抑え、かゆみをステロイドで緩和します。
それと並行して猫の不安を取り去り過度に舐めない様にします。舐めることを叱ってはいけません。他に目が行くようにしましょう。
不安を取るにはクロミカルムなどの精神安定薬を処方して頂くと良いでしょう。
着慣れない洋服などは着せることによりかえって不安がエスカレートしますのでお勧めできません。
不織布でできているソフトなエリザベスカラーなら痒みが酷い間に装着するのは、猫によっては良いかもしれません。
お大事にしてください。2016/08/29 15:09 -
今晩は。
サプリメントの効果を否定するわけではないのですが、臨床試験でしっかりとした結果が出ていない以上、効果をうたうことはできません。
ただ、プロポリスは害がないと思われますが、アロエに関しては栄養の吸収不良を起こし、さらに痩せてしまう危険性がございます。
サプリに頼るよりは、効果の立証されている炭素系の吸着剤による血中尿毒症成分の低減や種々のACE阻害薬やセミントラによる腎血流の改善で、さらなる腎機能低下を防ぐ事を試みた方が良いと思います。
他に血中甲状腺ホルモンのや電解質の濃度を測定し補正してみる事も必要かもしれません。主治医の先生とよくご相談ください。
お大事にしてください。2016/08/28 00:48 -
回虫は猫にとっては、さほど危険な病気ではなく緊急性はございません。
ただし、人間に感染することもあり得ますし、まれに人間において重篤な症状が出ることもございます。
昔は子供にのみ危険であると、間違ったことが信じられておりましたが、成人でも感染の危険性はございます。
適切な便の処理と手洗いを行えば大丈夫ですが、かかりつけの先生の診療日に念のために便を持って受診してください。
新鮮な便には感染可能な虫卵は存在しません。
便を数日放置すると便に含まれる回虫卵が成熟して、口に入ると感染することがございます。
お大事にしてください。2016/08/23 01:07 -
初めまして。
さて、ステロイドの件ですが、猫に関して通常の使用量では副作用は出にくく、数ある薬剤の中では比較的安全な薬に分類されます。
高血糖は確かにステロイドで起こることがございますが、一過性であり数日にわたり後を引くことは考えにくいです。
猫の場合、高血糖は心理的状態や感染によって上昇しやすいので、むしろこちらの可能性があるのではないでしょうか。
糖尿病のインシュリン維持量を決める場合に、当院では自宅療養をしながら計算していきます。
入院中ではシャイな子だと健康でも測るたびに全く違う値が出てしまいます。
ステロイドは緊急時やショックに陥りそうな場合にはとても有益な薬です。数日であればあまり怖がる必要はないと思われます。
お大事にしてください。2016/08/20 14:21 -
正誤表
誤 免疫y区政剤 正 免疫抑制剤
語 本来結成としての作用 正 本来血清としての作用2016/08/18 22:55 -
肝リピドーシスは種々の原因で一定期間食事ができず、体脂肪を分解して栄養源にする異化が起こることにより生き延びた結果として発症します。
脂肪が分解してできるケトンなどの酸性物質により血管そのものが傷ついたり肝細胞も壊死をお越し重篤な状態に陥ります。
ある程度症状が落ち着くまでは点滴で必要な栄養分を補い体の異化促進状態を抑え、嘔吐が収まり症状が落ち着いたら早めに口からの食事を始めた方が良いとされております。
しかし、あまり焦って口から与えると、さらに嘔吐し電解質バランスを崩したり急性膵炎の一因になる事もあり、慎重な判断が必要になります。
先ずは水を与える・液状の食事を少量あたえる・消化の良いペースト状の食事を始める・・・と、ゆっくりと進めていきます。
肝臓は非常に再生能力の高い臓器です。気を付けて治療に取り組んでいけば、黄疸を起こしていても生還が十分期待できます。
ただし、そもそもなぜ肝リ...2016/08/18 22:49 -
すでに深部化膿創もあり敗血症に陥りつつある中でさらに免疫抑制剤を使用することは選択しづらい物です。
免疫y区政剤としてプレドニゾロンをすでに投与開始済みの様子ですしさらなる治療法としてガンマガードが開始されたわけです。
ガンマガードは本来結成としての作用があり、感染症を抑え炎症を治し敗血症を防ぎます。
それからここが不思議な作用なのですが、免疫を調整し自己免疫疾患による誤った攻撃を抑えてくれます。
一臨床家としてはここの理由は判りません。免疫学者の登場が必要です。
残念ながら今回の治療が現在の標準以上の最善の治療でありながら、不幸にして生還できなかったお気の毒な事例と言えましょう。
結果論ですので、治療を中止して帰宅させるべきであったかどうかは、当事者以外には判断いたしかねる状況です。
申し訳ございません。ご冥福をお祈り申し上げます。2016/08/16 15:44