井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|129ページ目
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こんばんは。
手術に臨むときには色々な事が心配になる事とお察し申し上げます。
さて、GPTの値ですが、9歳という年齢で127であれば一般的には手術を躊躇する必要なないと思われます。ただし肝臓の状態はGPTだけでは診断できませんので、心配であればもう少し詳しい検査を依頼してみてはどうでしょうか。あるいはすでにそちらは検査済みで異常なしだったのかもしれませんが。
しかし、麻酔の安全性の評価はGPTだけではいささか心もとないと思われます。おそらく他の検査や聴診・視診・レントゲン検査や心電図などで総合評価で決められたことと思います。
乳腺腫瘍の手術を延期してしまうリスクと血液検査から予想されるリスクを天秤にかけて主治医の先生がご決断されたことでしょうから、先生の説明で納得いただけたのなら、私は受けた方が良いのではと思います。
どうぞお大事にしてください。2013/06/29 00:34 -
こんばんは。記述の内容からでは腎不全の進行具合が判らないのですが、食欲があることと、コバルジンのみでコントロールしていることから推察するとそれほど尿毒症は進んでいないのかもしれませんね。
高齢の猫が痙攣を起こすようになった場合には一番考えるべきは尿毒症が重症化した場合です。この場合には定期的な点滴などによる補液で、この数値を下げることによって対処します。
チャミーちゃんの場合には上記の点から、該当しないのかもしれませんね。高齢によるてんかん様の発作ですと抗てんかん薬が適用されますが、肝機能の低下が酷い場合には副作用が心配で処方できないかもしれません。
そのほか、電解質の異常から痙攣が起きている可能性もございます。特にカリウムの値に異常がないかどうか心配です。電解質の異常であればこれを補正することが治療になります。
いずれにせよ、まずは病態を把握することが重要です。かかり...2013/06/03 23:59 -
畑に肥料として撒いてある牛糞は通常は高温で発酵してあるのでほとんどの病原体は死滅しております。
日本の牛は衛生管理が行き届いていますのでまず心配はありませんが、まれにO157などの病原性大腸菌が検出されることもあります。
ただし、水を飲んでも吐いてしまう状態は問題です。単純な消化不良や旅の疲れなら良いのですが、避妊していなければ子宮蓄膿症などでも同様の症状が出ることがございますし、腸閉塞なども考えなければいけません。
5月3日からは連休になる動物病院が多いですから早めにお近くの動物病院を受診された方が良いでしょう。
お大事にしてください。2013/05/02 00:43 -
こんばんは。
ご心配な気持ちは良くわかります。私もは自宅兼動物病院
という条件で3人の子供を育てましたので大丈夫と思ったり心配したりの繰り返しでした。
これからの日本人は国内だけでは職を求め辛く、世界に羽ばたいていくことでしょう。ほとんどの国が日本より衛生環境は劣悪です。成長期ににある程度の雑菌と接触し免疫力を上げ抵抗力を高めることも重要です。
日本国内でも公園の芝生はモグラが歩いたかもしれないし、海水浴をすれば海水には川の水が流れ込んでおります。森林浴をすれば鳥の糞の飛沫を吸い込むことでしょう。
ペットとの間接的な接触までは気にしなくてもよいと思います。ただし念のために動物病院にペットとその便を持っていき、検便と真菌症などの伝染性の皮膚病がないかどうかは最低限見てんらった方が良いでしょう。
しかし、アレルギーに関しては別物です。お嬢様がアレルギー体質だと、ハムスター...2013/04/04 00:20 -
こんばんは。
僧房弁閉鎖不全症は早期発見早期治療が鉄則です。臨床症状が無く、検査上の異常のみの段階で投薬が始められると長く快適な生活が続けられます。
咳が出始めたり運動がつらくなってから治療を始めても最近は比較的長く維持できるようになりましたが、その分多種類の薬を飲ませなければならなくなります。
病院へ行くなど興奮することをしたときに呼吸困難気味になるのは重要な症状です。何もしなければ今年の夏にさらに症状が出てくる危険性がございます。
この病気は一度僧房弁での逆流が始まると徐々に進行していきます。せっかく早期発見できたのですから治療を開始して頂いた方が良いと思います。
また、この病気を悪化させる要因として歯周囲病があげられます。心臓病が進行しないうちに歯石の除去が必要ならば受けた方が良いかもしれません。もちろん可能かどうかは主治医の判断を仰いでください。
お大事にしてく...2013/03/12 22:06 -
こんばんは。
かなり困惑されていることと思います。
我々もこの質問には本当に答えにくいものです。
麻酔は全身麻酔か局所麻酔かと2分されるものではなく、その間の線引きは非常にアバウトです。また複数の麻酔法を組み合わせたり麻薬を使ったり色々な方法がございます。
しかし安全性に順番があるわけではございません。その獣医師にとって一番使い慣れた麻酔法が一番安全ですし、どれが一番安全かは、その子の病態や年齢によっても異なります。
次に重要なのは歯石をそのままにするリスクと麻酔のリスクのどちらが高いかです。術前検査は全身麻酔が大丈夫かを決めるための検査ではなく、どの程度のリスクがあるか・決行する利点が麻酔をするリスクを上回るかどうかを決めるものです。
実際に拝見していない獣医師が軽率にどちらが良いかは判断できないものなのです。ご心配であれば複数の動物病院にかかり診察を受けた上で判断を...2013/02/25 23:32 -
こんばんは。
今はあまり心配しなくてもよいでしょう。子宮蓄膿症は発症しても何もしなければほぼ全ての症例が死に至ると言っても過言ではございません。しかし、そこに至る前に多飲多尿・食欲減退・嘔吐・元気消失・外陰部や眼結膜の炎症・臭気の強いおりもの・・・などの症状が出ます。獣医師に経過を観察して頂いている限り、手術が必要な時点を見過ごす事は無いでしょう。
しかし、子供をとる気持ちがないのであれば、早いうちに避妊手術を済ませ、子宮関連の病気や乳腺腫瘍の心配から解放された方が得策ではないでしょうか。子宮内膜症をおこす犬はこれらの病気の発症率が高い傾向にあります。
なお、子宮内膜炎や子宮蓄膿症に抗生物質が効かないというのは間違った評価です。手術ができない病態の犬や超高齢犬で麻酔困難な場合、注意深く抗生物質を選択すれば完治も望めます。しかし、ほとんどの場合に次の周期に再発しますので、...2013/01/22 22:52 -
ヤシ科の植物は要注意です。まだ全容はつかめておりませんが個々の種によって多種にわたる毒性物質が含まれます。おもに昆虫にとって有害なものがほとんどですが量によっては哺乳類にとっても危険でしょう。
ヤシの葉はその毒性を利用して熱帯地方では食べ物を包んで防腐剤に利用したり、少量を噛んで虫下しをしたりします。広い意味では男性の前立腺細胞度増殖を防ぐノコギリヤシも前立腺細胞にとっては毒なわけです。
熱帯の植物は生存競争が激しいので、多かれ少なかれ毒を含有して腐食を防いだり昆虫や小動物による食害から身を守っているわけです。熱帯原産が多い観葉植物はすべて毒を含むと思っていただいた方が良いでしょう。マンゴーのような果樹でも果実以外は人によっては触ってもかぶれるほどの毒です。
安全な事が判っている植物だけを与えてください。2013/01/19 01:48 -
我々は獣医師であって法律家ではございません。ですので、以下に述べることはあくまでも一獣医師としての私見だと思ってください。
臨床に際して常々問題になるのはその病気が明らかに保険加入前に存在していたものかどうかです。
たとえば階段から落ちて骨折をしている場合です。動物病院に診察に行く前に自己申告で異常なしと伝えて保険加入して証書が届くのを待って動物病院で診察を受けたとしましょう。我々は骨折部位を見ればある程度受傷日が推定できます。しかし、あえて飼い主の方が保険加入直後に事故を起こしたといえば数日の誤差はあり得るので飼い主の稟告に従います。ただしこの場合には後日訴えの間違えが発覚すれば飼い主と保険会社の間で何らかの係争が起きるかもしれません。
しかし、今回の腫瘍のケースですと、飼い主は腫瘍を診断することは不可能なわけです。ましては発症日など判るはずがありません。ですので自己申告で...2013/01/19 01:16 -
細菌感染と戦う方法は抗生物質だけではありません。
案外と古典的な方法が効くこともございます。
当院ではこのような場合に漢方薬の十味敗毒湯を内服させて免疫力を上げながら、局所はホウ酸で洗浄して液化銀を自宅で毎日滴下していただき改善させたこともございます。
真菌二次感染が改善を困難にしていることもあるので、ケトコナゾールの内服が必要なこともございます。
外耳炎は難治性になってしまうことが多々あり、ちびちゃんがこの方法で改善するかどうかはわかりません。抗生剤以外にも方法がございますので色々検討していただくと良いでしょう。
今は一般的には行われませんが、ほかに手がない場合にマーキュロで改善することもございます。
お大事にしてください。2013/01/08 00:29